製品紹介~アウトラスト~
理想の温度帯をキープ。
アウトラスト・テクノロジーはマイクロサーマル素材で構成されており、大量の熱を吸収(吸熱)・保持(蓄熱)・放出(放熱)する直径 2ミクロン~30ミクロンのマイクロ・カプセルがファイバーや糸の中に組み込まれ、或いはファブリックに何百万個もコーティングされています。 このミクロ単位のカプセルの中には、温度変化に応じて液体→固体→液体....と可塑的に様相を変える特殊な相変換物質 (PCM=Phase Change Material)であるパラフィンワックスが入っています。
この「アウトラスト・マイクロサーマル・カプセル」が熱を吸収(吸熱)して保持(蓄熱)したものを放出(放熱)したりすることによって、理想の温度帯にコントロールする事を可能にしています。
①アウトラスト素材を使用したウェアやシューズ等を着用しますと身体の余分な熱が吸収(吸熱)されて、アウトラスト素材がまず熱を充電します。(アウトラスト・マイクロサーマル・カプセルの中のパラフィンワックスは固体から液体へと変化します。)
②アウトラスト素材に組み込まれたアウトラスト・マイクロサーマル・カプセルは、各々均等に熱を分配・保持(蓄熱)していきます。
③外気の影響等で身体の表面 温度が下がり、アウトラスト・マイクロサーマル・カプセルの持つ温度より低くなると、今まで保持(蓄熱)してきた熱を身体に戻し(放熱)て温度を調整します。
このようにアウトラスト・マイクロサーマル・カプセルの働きによって、1.→2.→3.→2.→1.といったインタラクティブな温度調整が可能となり、暑すぎることも寒すぎることもなく、理想的な温度帯をキープすることができるのです。
人が快適と感じる衣服内気候は、肌の表面での数値として温度が32±1度、相対湿度が50±10%の場合であるといわれています。温度、湿度がこの領域から外れると、人は不快を感じます。歩く、止まる。登る、休む。スポーツの運動量は一定なものではありません。激しい運動は体温を上昇させ、休息している時、汗により濡れた下着は体温を奪います。衣服内の温湿度はいつでも一定に保たれるものではなく、天候、気温など自然環境や人体の生理機能などの変化に伴って変動しているのです。
マイクロサーマル・カプセルの働きで、スポーツ時や日常生活でおこる様々な状況に対応して、インタラクティブに温度調整。暑すぎず、寒すぎず、理想的な温度帯をキープしようとします。
暑いとき 放熱冷却 暑いときには、カプセルの中のポリマーがカラダの熱をグングン吸収しながら、素材自体が熱の伝導率を高めて素早く外部に放出します。
寒いとき 発熱保温 寒いときには、ポリマーに蓄積された熱を発しながら、素材自体が熱の伝導率を低くすることで、カラダの熱を外部に逃さず保温します。
スポーツ後、発生した大量の汗が人体の熱を急激に奪います。
寒さと平均皮膚温度の関係は、体の末端(手足)になるほど顕著に体感されます。